ほそぼそ日常ブログ

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日本のお米が消える?農家は絶滅危惧種

おはようございます!

今、当たり前のように毎食で食べているお米。

もし、このお米が急になくなったら、どうされますか?

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「パンだけじゃ物足りない!」
「やっぱりお米が食べたい!」

そんな方も多いのではないでしょうか。

しかし、日本の農業は今大きな転換期を迎えております。
このままでは、将来的に米や国産の農産物の生産を維持するのが難しくなるかもしれません。

ただでさえ、食糧自給率が低いと言われている日本。
そんな日本の農業が抱えている将来的な問題について考えたい。

農家はなりたい職業ランキングで50位

皆さん、農家と聞いてどんなイメージをお持ちですか?

「休みなさそう」、「つらい」、「汚くなる」などなど。

マイナスなイメージが多いのではないでしょうか?

私は稲作の専業農家として働いておりますが、そのマイナスイメージは合っている部分もあり、農業への関心や、農家を志す人が減る要因の一端となっています。

ここで、小学生のなりたい職業ランキング(※1)を見てみましょう。



2018年度のなりたい職業ランキングで農家を希望する小学生
・男児 1,085名の内、3件で50位 0.3%の希望者
・女児 1,384名の内、3件で73位 0.2%の希望者


残念ながら、圧倒的に農家は人気がありません(>_<)
たった0.2~0.3%の子しか希望していないのです。

農業に従事している自分にとっては非常に悲しい事実です。

では、実際に農業をしている方はどのぐらいいるのでしょうか?
ここで、農業就業者数を見てみましょう!

農業就業者は年々減少しており、超高齢社会です。

農林水産省のホームページで、農業就業者の統計を見ることができます。(※2)

そのままでは、少しわかりづらいので、グラフ化してみてみましょう!

まずは、農業就業者数と65歳以上の高齢な農家の方の比率をみてみます。

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左側の軸が棒グラフの単位で[万人]です、右側の軸が折れ線グラフの単位で[%]を表しています。

ここから、毎年、農業就業者は確実に減少しており、65歳以上の方の比率が上がっていることがわかります。

なんと平成30年では、農業就業者数175万人の内、68.5%が65歳以上の高齢な方となっています。
日本の農業は、65歳以上の高齢な農家によって支えられている現状です。



では、65歳以上の方が実数としてどれだけいるか確認してみましょう。

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グラフを65歳未満と65歳以上が分かるようにしました。
平成30年で120万人の高齢な方が農家として頑張っていることがわかります。

しかし、人間には老いがあり、寿命があります。

日本人の平均寿命は男性81歳、女性87歳。

今現在バリバリに働かれている65歳以上の方でも、いつかリタイアする日がやってきます。
平均寿命から考えると20年から25年後には、今頑張られている方もほぼリタイアされていると考えられます。

一旦先ほどの農業就業者数のグラフに戻りましょう。

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なんと20年から25年後には、農業就業者が現在の3割しか残らないことになります。

これは、もう、大変な事態です!!!

単純に考えて、今の3割しか農産物が供給されないんですよ?
(農家さん毎に規模が違うので、実際は異なります。あくまでシンプルに考えた場合です。)

残った農家の方が規模を拡大したりするので、そこまで減らないと思います。が、せいぜい数%~多くて10%台のレベルでしょう。

毎年新規の農業就業者も増えているものの減るスピードの方が早いんです(>_<)

もはや、日本の農家は絶滅危惧種なんです!


農家にとっては負のスパイラル

農業就業者数が激減した場合、何が起こるのか考えみましょう。

まず、農業に準じる機械類は高騰します。

農業機械の製作メーカーにとって、農業就業者数が減ることは、そのまま利益の損失につながります。
新しい機械を作っても、買う人が少なくなる=機械の単価を上げて利益を確保する動きになります。
メーカーだって慈善事業じゃないのです、利益あっての会社なのです。

同じように肥料の製作メーカーや、除草剤などの薬剤メーカーも大小あれ同じ動きが起こるでしょう。

そして、燃料費も毎年値上がりしていますね。

つまり農家の人は、今と同じように農産物を育てても、原材料のコストが上がって利益が出ないことになります。


当然、農産物の供給が減ることで、価格が上がります。一見すれば、農家さんの利益が増えそうですよね?

でも少し考えてみてください。今日本の食糧自給率って約38%しかないんですよ?
国内の生産量が減って価格が高いなら海外から買えばいいが起こると思いませんか。


つまり、国内の農産物は減っているのに、その分海外の農産物が増え、市場価格はほぼ変わらないことになります。

もはや、国内の農家さんにとって絶望的な状況です。

正直、あまり考えたくはありませんが、次のケースに陥る農家さんも出てくるかと思います。


原材料・機械コスト増加による利益圧迫

農産物の価格水準は微増か変化しない

生活するのにギリギリで機械投資できない

規模拡大や人を雇っての改善ができない

作るほどに赤字になる

自己破産

これに加え、農作物を栽培している農家さんを悩ませる天候があります。

例えば、稲作の場合、半年間かけて手塩にかけて育てた稲も収穫前に災害が起これば、利益が全く出ない可能性があります。

これから先を見据えて

今後の農家に求められるのは、いかにしてこの激動の時代を乗り切るかです!

私も稲作農家の一員として、どのように将来対応していくか考えたいと思います。

最後になりましたが、あくまで本記事は私の主観です。
必ずこうなるというものでもないし、もう少し展望は明るいかもしれません。

しかし、今頑張られている高齢の方が20年~30年後にリタイアされて、ドンドン農家の数が減っていくのは疑いようがありません。

ある意味では人がいなくなるので、これから農家をやる人にとってはチャンスでもあるのです!
若人よ、チャンスを生かせ!!!!




出展
※1 日本FP協会『将来なりたい職業』ランキング
https://www.jafp.or.jp/personal_finance/yume/syokugyo/
※2 農林水産省 『農業労働力に関する統計』
http://www.maff.go.jp/j/tokei/sihyo/data/08.html